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●51から100
51 のぼりつめれば くだり坂52 夕日も一夜過ぎれば 朝日となる
53 お盆が過ぎればまたお彼岸 節目節目の仏道修行
54 お念仏申すも 一しゅ一坐も 到彼岸
55 到彼岸 仏道に自他分別なし
56 望月も 日毎にかけて つきごもる
57 地球も宇宙から見ると ただの星
58 持ってよろこぶは 人のよろこび 持たぬよろこび これ仏のよろこび
59 与えて与えて なんにもなしのすっからかん
60 紅葉は老年の美しさ 新緑は青年の美しさ
61 満月は青年の輝き 三日月は老年の輝き
62 人生いたるところ青山あり 仏道いたるところ悟りあり 念仏いたるところ浄土あり
63 山があるからのぼるんだ 悟りがあるから坐るんだ 彼岸があるからわたるんだ
64 せまき心も 我欲を捨てれば広くなる
65 せまき家も 物をもたねば広くなる
66 お念仏もよし 坐禅もよし みんな清き仏の道
67 梅もよし 福寿草もよし みんな美しき寒中の花
68 いつまでもあるとおもうな わがいのち
69 いつもわすれてならぬ 病と死
70 梅雨が稲を育てるように 艱難(かんなん)は人を育てる
71 焦熱が稲を実らせるように 辛苦(しんく)は人を実らせる
72 晴れ間より青空覗く 梅雨最中
73 蒸し暑き梅雨明け雷鳴 喝一喝
74 地震・風水害は 自然の怒りと心得べし
75 水火の攻め入ること 無常迅速に似たるかな
76 暑き時は暑く 寒き時は寒きがよろしい
77 寒き夏に 日頃気づかぬ日輪の有り難きを知るべし
78 お盆に仏を迎え お彼岸に仏に向かう
79 満月は三日月となり 三日月は満月となる
80 落葉は大地に光明をそそぎ 青葉は大地に清涼をもたらす
81 落葉は大地を肥やし 青葉は大地を潤す
82 葉を捨てた木々の身軽さよ 雨も風も光も人も素通り素通り
83 色とりどりの草花も 冬を迎うれば同じ色の枯野かな
84 聖俗をおおいかくす銀世界も 日昇とともに表わるぬかるみの世界
85 シンシンと降る雪も パラパラと降る霰も ジャージャーと降る雨も 元を糺せば同じ水
86 この不況下にこそ 静かに坐して己事究明につとめはげめ
87 世は無常 厳しい冬もいずれは春とうつりかわらん
88 灯明の 身をとかして光明を放つかな
89 抹香の 身をこがして芳香を漂よわせり
90 供花の 身をていして無常を表わせり
91 大海の一滴 大気の一息 大地の一土 草原の一草 森林の一木 すべて尊し
92 死とは宇宙との融和を言い 死とはうまれかわりを言う
93 雑草をぬいてみれば 根の深さにおどろかれぬる
94 お浄土へ西へ西へとむかうれば いつのまにやら元に帰りつ
95 回向とは 仏となりてめぐり帰らんことを願うものなり
96 供養とは 仏心を供え 仏道の修養をするものなり
97 どこから表でどこから裏なのか わからぬわが手の平かな
98 遠き向こう岸もさかのぼれば 地続きかな
99 せみしぐれ 短き命を謳歌する
100 さるすべり 散りし花も美しき
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